2016年3月17日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160317/ddl/k10/040/233000c
東京電力福島第1原発事故で降り注いだ放射性セシウムが、県内の農耕地に事故3カ月後に比べ半分近くの濃度で残っていることが分かった。県が16日、88地点での測定結果をもとに「平均54%減少した」と発表した。
セシウム濃度は昨年12月時点で土壌1キロ当たり平均139ベクレル。2011年6月の初回調査では平均341ベクレルだった。これまで毎年検査してきたが、今後は減少幅が小さくなるため、5年に1度の調査に切り替えるという。セシウム134は半減期2年で、セシウム137は半減期30年。県は「雨や耕作によって物理的減衰以上に濃度は減少傾向にあるが、長期にわたって土壌に残り続けると考えられる。引き続き農作物の濃度低減対策が重要」と説明している。
県内では現在、基準値(1キロ当たり100ベクレル)を上回って出荷制限されている野菜はないが、イノシシ、クマ、シカ、一部地域のキノコなどは出荷制限が続いている。【田ノ上達也】
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