2016年3月3日 朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASJ3362LVJ33UGTB017.html
福島県平田村で5歳以上の希望者を対象に内部被曝(ひばく)検査をしている震災復興支援放射能対策研究所が3日、2014年2月から15年11月までに検査を受けた県内外の延べ5600人のうち99・9%で内部被曝は検出されなかったとする結果を発表した。
同研究所はひらた中央病院に併設され、東京電力福島第一原発事故の半年後から内部被曝検査をしている。
5600人のうちセシウムによる内部被曝が検出されたのは3人。全員、体重1キロあたり10ベクレル未満で、野生のキノコや山菜を食べたことが原因とみられるという。検査にかかわった坪倉正治医師は「被曝線量に換算すると0・01ミリシーベルト以下で健康への影響はない」とした。
これまでに検査を受けた合計延べ4万6500人でみると、検出限界以下だった人の割合は、11年度91・7%、12年度99・5%、13年度99・6%、14年度以降99・9%と、年々上がりつつある。
一方、14年7月~15年11月に検査を受けた人へのアンケートによると、スーパーで食品を買う際に「福島県産を選ばない」と回答した人の割合は、福島県内の住民約3700人では米や野菜で20%強、魚やキノコ類で40%弱に上った。県外の住民約1100人では米が約5%、魚やキノコ類でも約25%で、福島県の住民の方が県内産食品を避ける傾向がみられた。(大岩ゆり)
0 件のコメント:
コメントを投稿