2016/03/16

「被災地との絆、継続を」 学生らボランティア報告 立命館 /京都

2016年3月16日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160316/ddl/k26/040/500000c

東日本大震災から5年を迎えた11日、立命館大国際平和ミュージアム(京都市北区)で追悼企画「いのちのつどい」が開かれた。約100人が参加し、被災地でボランティアをした学生や生徒が活動内容などを報告。被災地に思いをはせた。

立命館大モダンジャズバレエ部の渡辺理都さん(21)は昨年5月、岩手県大船渡市の祭りで踊りを披露した体験を語った。「踊ることで多くの人の笑顔を見ることができた。祭りで生まれたつながりや絆を途絶えさせず、継続して活動したい」と誓った。

立命館守山高(滋賀県守山市)の生徒有志は昨年12月に訪れた宮城県石巻市と福島県楢葉町でのボランティア活動を振り返り「被災地の本当のことを知るには自分で見て、聞いて、感じなければいけない。出会いを大切にして支援を続けたい」と強調した。

追悼式典では、地震が発生した午後2時46分に全員で黙とう。ミュージアムの安斎育郎名誉館長(放射線防護学)は放射能事故について「5年たった今もなお深刻な事態をもたらしている。福島の人と原発批判に取り組み始めたのが44年前だが、災害を防げず今でも悔やんでいる。被災者と共に、より安全安心な生活環境作りに努力したい」と語った。

学校法人立命館の支援活動を担う災害復興支援室の主催。宮城県石巻市のタラコなど東北産の料理を食べながら、支援室の取り組みの紹介もあった。【川瀬慎一朗】

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