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東京電力福島第一原発事故後に、福島県が行っている甲状腺検査で、小児甲状腺がんと診断され、手術を受けた子どもたちの保護者が12日、「311甲状腺がん家族の会」を結成した。孤立に苦しむ家族同士の交流をはかるとともも、治療環境の向上などを目指す。
会を発足するのは、福島県の甲状腺検査で甲状腺がんと診断され、手術を受けた5人の子どもの家族ら。社会的に孤立している甲状腺がん患者家族同士の親睦を深めるとともに、患者の治療および生活の質を高めることができるように情報交換を行ったり、関係機関に働きかけることを目指す。
弁護士の河合弘之氏と元会津坂下町議の千葉親子氏が代表世話人を務め、セカンドオピニオンなどが受けにくい治療環境の改善などにも取り組む予定だ。福島県は、原発事故当時18歳以下の子ども38万人を対象に超音波エコーによるスクリーニング検査を実施しており、すでに166人が甲状腺がんと診断されているが、家族会ができるのは初めてとなる。
福島県や国は現在、甲状腺がんが増えていることについて、「放射線の影響は考えにくい」としているが、家族会は「その言葉に戸惑いを感じている」という。「福島原発事故で大量の放射性物質が放出され、私たちと私たち家族は被ばくした。福島原発事故が原因ではないと否定する根拠は見当たらない」として、被ばく影響を一方的に否定する県立医大の担当医師などに不信を募らせている。
現在、県民健康調査の検討委員会では、がんの多発について「過剰診断」の可能性を強調しているが、手術を受けた患者の中には、腫瘍の大きさが半年で5ミリ程度大きくなるなど、がんの進行は極めて早い子どももいる。OurPlanetTVの取材によると、再発している子も少なくない。
311甲状腺がん家族の会
http://311kazoku.jimdo.com/
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