2016/07/30

浜岡原発周辺、セシウム過去変動幅内 福島事故後初 /静岡

2016年7月30日 静岡新聞
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/hamaoka/265581.html

中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)周辺で定期的に実施している環境放射能調査で、県は29日、7月までにまとめた採取試料の測定結果が2011年3月に起きた東京電力福島第1原発事故後初めて、過去の変動幅の範囲内だったと発表した。

調査では同原発からおおむね半径10キロ圏内で採取した環境試料を分析し、放射性セシウムの値を測っている。今回結果をまとめたのは、降下物と海水、海底土、浮遊塵(じん)、ムラサキイガイ、カキ、海岸砂の7種で、いずれも最大値が福島第1原発事故以前の10年間に調べた測定値の範囲内だった。

同じ圏内で実施している空間放射線測定でも、2015年10月までにまとめた結果で、福島第1原発事故の影響による人工放射性物質の年間外部被ばく量が0ミリシーベルトになっている。環境放射能調査は月ごと採取試料が異なるため、今後再び、過去の反動幅の範囲を超える測定結果が出る可能性はあるが、県原子力安全対策課は「事故から時間が経過し、放射線量は全体的に下がる傾向で推移している」と説明する。

0 件のコメント:

コメントを投稿