栃木/塩谷町長選、出馬予定の2人が討論 指定廃棄物問題などに答える
2016年7月27日 下野新聞
http://www.shimotsuke.co.jp/category/life/welfare/environment/news/20160727/2399660
任期満了に伴い8月2日告示、7日投開票で行われる塩谷町長選をめぐり、立候補予定者による公開討論会が26日夜、塩谷中アリーナで開かれた。出席したのは、50音順でいずれも無所属で前職の手塚功一(てづかこういち)氏(67)=自民推薦=、現職の見形和久(みかたかずひさ)氏(63)の2人。約500人が耳を傾けた。
たかはらさくら青年会議所が主催。町内の国有林が候補地に選定された、放射性物質を含む指定廃棄物処分場問題や人口減少など町の課題について、両氏が考えを述べた。
指定廃棄物問題で手塚氏は「白紙撤回させなければならない。政権与党の自民党や知事に頼まなければ絶対に解決しない。町長は環境省と交渉できる人でないといけない。一日も早く解決し、若い人たちが希望の持てる町にしていかないと」と訴えた。
見形氏は「(選定以降)町民の皆さんとがんばってきた。(反対署名に町内外で)18万人の協力を得た。栃木県だけが解決すればよい、ではいけない。分散保管の方法もあるが、本当の意味での解決は国内1カ所に集め処分すること」と主張した。
地域の雇用創出について、手塚氏は「国や県とのパイプを生かしトップセールスで企業誘致に努める」。見形氏は「地方創生の中で(農産品の付加価値を高める)6次化事業などに取り組み、少しずつ輪を広げていく」とそれぞれ訴えた。
少子化に伴う将来の小学校統廃合について、見形氏は「できるだけ地域に残したい。コミュニティーが崩れることが心配。しかし複式学級では教育上好ましくない。地域の協力を得て検討したい」と述べた。
手塚氏は「年間約50人しか生まれていない。統廃合せざるをえない。コミュニティーが崩れるのは町のマイナス。1、2年では決められない問題。今から考える必要がある」と述べた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/list/201607/CK2016072802000206.html
◆「国内1カ所に集め処分」現職の見形和久さん(63)
◆「与党や知事に協力頼む」元職の手塚功一さん(67)
8月2日告示、7日投開票の塩谷町長選を前に、立候補を表明している現職の見形(みかた)和久さん(63)、元職の手塚功一さん(67)が26日夜、町内で開かれた公開討論会に臨んだ。2008、12年の町長選でも一騎打ちの激戦を演じた2人。今回は、町が候補地となっている高濃度の放射性物質を含む「指定廃棄物」の処分場(長期管理施設)への対応が争点になる見込みで、双方の主張がぶつかり合った。 (中川耕平)
候補地の選定から今月三十日で二年となる処分場問題を巡り、手塚さんは「(処分場計画を)白紙撤回させなければいけない」とし、「解決するには、政権与党である自民党や知事に頼むべきだ」との持論を展開。国の接触を一貫して拒否している見形さんの姿勢を暗に批判した。
一方、一期目の途中からこの問題に向き合ってきた見形さんは「最終的な解決は(指定廃棄物を)国内一カ所に集めて処分すること」と説明。昨年九月の記録的豪雨で、候補地の国有林が冠水したことにも触れ、「昨年十二月に候補地の選定を返上し、ボールは環境省側にある」と訴えた。
「今は環境省の出方を見る」との見解を示した見形さんに、手塚さんは「(返上によって)選定地から外れたわけではない」。その根拠に、環境省が町の全世帯に処分場計画への理解を求めるためのダイレクトメールを繰り返し送付していることなどを挙げた。
町内への処分場設置には反対という立場で一致する二人。ただ、町長選で自民から推薦を受ける手塚さんが「処分場を造るのも自民党なら、解決するのも自民党だ」と政権与党とのつながりを強調すると、見形さんは「首長が一党に属するのは好ましくない。多くの皆さんの意見を聞かなければ、まちづくりにならない」と、手法の違いが鮮明になった。
このほか、小学校の統廃合や、町のPR、雇用創出もテーマとなり、それぞれが考えを述べた。
討論会は、たかはらさくら青年会議所が主催し、約五百人が参加した。全国で公開討論会の支援をしている非政府組織(NGO)「リンカーン・フォーラム」の小池秀明さんがコーディネーターを務めた。
任期満了に伴い8月2日告示、7日投開票で行われる塩谷町長選をめぐり、立候補予定者による公開討論会が26日夜、塩谷中アリーナで開かれた。出席したのは、50音順でいずれも無所属で前職の手塚功一(てづかこういち)氏(67)=自民推薦=、現職の見形和久(みかたかずひさ)氏(63)の2人。約500人が耳を傾けた。
たかはらさくら青年会議所が主催。町内の国有林が候補地に選定された、放射性物質を含む指定廃棄物処分場問題や人口減少など町の課題について、両氏が考えを述べた。
指定廃棄物問題で手塚氏は「白紙撤回させなければならない。政権与党の自民党や知事に頼まなければ絶対に解決しない。町長は環境省と交渉できる人でないといけない。一日も早く解決し、若い人たちが希望の持てる町にしていかないと」と訴えた。
見形氏は「(選定以降)町民の皆さんとがんばってきた。(反対署名に町内外で)18万人の協力を得た。栃木県だけが解決すればよい、ではいけない。分散保管の方法もあるが、本当の意味での解決は国内1カ所に集め処分すること」と主張した。
地域の雇用創出について、手塚氏は「国や県とのパイプを生かしトップセールスで企業誘致に努める」。見形氏は「地方創生の中で(農産品の付加価値を高める)6次化事業などに取り組み、少しずつ輪を広げていく」とそれぞれ訴えた。
少子化に伴う将来の小学校統廃合について、見形氏は「できるだけ地域に残したい。コミュニティーが崩れることが心配。しかし複式学級では教育上好ましくない。地域の協力を得て検討したい」と述べた。
手塚氏は「年間約50人しか生まれていない。統廃合せざるをえない。コミュニティーが崩れるのは町のマイナス。1、2年では決められない問題。今から考える必要がある」と述べた。
塩谷町長選前に2氏が公開討論会 処分場撤回の手法めぐり激論
2016年7月28日 東京新聞http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/list/201607/CK2016072802000206.html
◆「国内1カ所に集め処分」現職の見形和久さん(63)
◆「与党や知事に協力頼む」元職の手塚功一さん(67)
8月2日告示、7日投開票の塩谷町長選を前に、立候補を表明している現職の見形(みかた)和久さん(63)、元職の手塚功一さん(67)が26日夜、町内で開かれた公開討論会に臨んだ。2008、12年の町長選でも一騎打ちの激戦を演じた2人。今回は、町が候補地となっている高濃度の放射性物質を含む「指定廃棄物」の処分場(長期管理施設)への対応が争点になる見込みで、双方の主張がぶつかり合った。 (中川耕平)
候補地の選定から今月三十日で二年となる処分場問題を巡り、手塚さんは「(処分場計画を)白紙撤回させなければいけない」とし、「解決するには、政権与党である自民党や知事に頼むべきだ」との持論を展開。国の接触を一貫して拒否している見形さんの姿勢を暗に批判した。
一方、一期目の途中からこの問題に向き合ってきた見形さんは「最終的な解決は(指定廃棄物を)国内一カ所に集めて処分すること」と説明。昨年九月の記録的豪雨で、候補地の国有林が冠水したことにも触れ、「昨年十二月に候補地の選定を返上し、ボールは環境省側にある」と訴えた。
「今は環境省の出方を見る」との見解を示した見形さんに、手塚さんは「(返上によって)選定地から外れたわけではない」。その根拠に、環境省が町の全世帯に処分場計画への理解を求めるためのダイレクトメールを繰り返し送付していることなどを挙げた。
町内への処分場設置には反対という立場で一致する二人。ただ、町長選で自民から推薦を受ける手塚さんが「処分場を造るのも自民党なら、解決するのも自民党だ」と政権与党とのつながりを強調すると、見形さんは「首長が一党に属するのは好ましくない。多くの皆さんの意見を聞かなければ、まちづくりにならない」と、手法の違いが鮮明になった。
このほか、小学校の統廃合や、町のPR、雇用創出もテーマとなり、それぞれが考えを述べた。
討論会は、たかはらさくら青年会議所が主催し、約五百人が参加した。全国で公開討論会の支援をしている非政府組織(NGO)「リンカーン・フォーラム」の小池秀明さんがコーディネーターを務めた。
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