2016/07/20

【報道まとめ】千葉市 指定廃棄物指定解除

月内「指定」解除へ 千葉市が保管、全国初 環境省 【汚染焼却灰】

2016年7月20日 千葉日報
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/338508

井上信治環境副大臣は20日の定例記者会見で、千葉市が保管する指定廃棄物7・7トンの指定解除申請について「(同省の見解を)月内に出したい」と述べ、申請に対する結論を近く出す考えを示した。市側の申請に不備がなければ、同省は今月中に指定解除を決定する見通し。同日現在、千葉市以外に解除を申請している自治体はなく、解除が決まれば全国初のケースとなる。

井上副大臣は千葉市の申請について「(放射能濃度が)1キログラム当たり8千ベクレルを下回った場合、解除したいというのが環境省の基本方針。その意味で市の申し出はありがたい」と述べた。

また、申請内容や指定解除後の廃棄物の保管方針について同市と協議中であるとした上で、結論を出す時期については「なるべく早く。月内に出したい」などと強調した。

同省指定廃棄物対策チームによると、千葉市側の申請内容に不備がなければ指定解除を決定する方針。同省が市側に求めている解除後の廃棄物の保管方針は、解除の必須要件ではなく、井上氏も「住民は心配だろうから、何らかの方向性は確認したい」とするにとどめた。

環境省は4月末に放射性物質汚染対処特別措置法の施行規則の一部を改正。放射能濃度が基準値(1キログラム当たり8千ベクレル)以下と確認された指定廃棄物の指定解除が可能となった。

これを受け、市は新港清掃工場(同市美浜区)で一時保管している指定廃棄物(7・7トン)の放射能濃度を再測定。8千ベクレル以下であることを公表し、先月28日に指定解除を申請していた。


◇指定廃棄物とは?
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/338562

東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質を含む汚泥や焼却灰、稲わらなどで、放射性セシウムの濃度が1キログラム当たり8千ベクレルを超える廃棄物。千葉など12都県で一時保管されており、国は発生した各都県で処理する方針。だが、国が処分場候補地を選んだ宮城、栃木、千葉の3県では地元自治体が拒否。茨城県では2月、指定解除ができる8千ベクレル以下になるまで一時保管自治体が分散保管することを決めた。


千葉市の指定廃棄物を初の解除へ 放射性物質濃度が基準値以下、22日にも通知 環境省

2016年7月21日 産経新聞
http://www.sankei.com/life/news/160721/lif1607210024-n1.html

環境省は21日、東京電力福島第1原発事故で発生し、千葉市で保管中の約7・7トンの指定廃棄物について、放射性物質濃度が基準を下回ったとして、全国で初めて指定解除する方針を固めた。22日にも市に通知する。

環境省は4月、放射性物質濃度が基準を下回った場合に指定を解除し、一般ごみと同様の処分を認める新ルールを決めており、これに基づく手続き。

千葉市は6月、保管する指定廃棄物の放射性セシウム濃度を再測定。ごみの焼却灰や、放射性物質を吸着する性質があり、汚染処理に使ったゼオライトが、いずれも1キログラム当たり8千ベクレル超の指定基準を下回ったため、指定解除を申請していた。

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