2016/07/22

【報道まとめ】琵琶湖など堆積土砂の放射能調査結果発表 環境保護団体/滋賀

琵琶湖のセシウム値公表 環境保護団体、4カ所で調査

2016年7月22日 中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20160722/CK2016072202000100.html 

環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」(東京)は二十一日、県庁で会見し、琵琶湖や東京電力福島第一原発周辺の堆積土砂の放射能調査結果を発表した。琵琶湖はごく低い値を示したが、福島では原発から五十キロ以上離れても高濃度を示す場所があり、同団体は「放射性物質は距離に関係なく堆積する。福井県の原発で過酷事故が起こった場合、風向きや地形などから、琵琶湖には福島を上回る汚染が及ぶ可能性がある」と指摘する。

琵琶湖での調査は、福井県の原発で過酷事故が起き、放射性物質が放出、蓄積された場合の比較材料にしようと実施。三月下旬に、高島市、長浜市北部、同南部、草津市の四カ所で沿岸の土砂を採取し、セシウム濃度を分析した。長浜市南部の土砂は一キロ当たり十三ベクレル、同北部は七・一ベクレルとごく低い値を検出。高島市と草津市からは、検出されなかった。

福島県では周辺の海底や河川の土手など計四十四カ所を調査。福島県南相馬市の新田川土手では、琵琶湖の二千倍となる二万九千八百ベクレルを計測。福島第一原発から七十五キロ離れた宮城県亘理町の阿武隈川土手でも六千五百ベクレルと高い値を示した。

団体は「広範囲に放出された放射性物質は生態系内に長くとどまって循環し、森林や淡水系は放射能の供給源となり続ける。一度の除染では解決しない」と指摘。「琵琶湖が汚染源となることは防がなくてはならない」と、電力事業者に対し自然エネルギーへの転換を求めた。(井本拓志)


琵琶湖の堆積物 放射線異常なし 環境保護団体調査 /滋賀

2016年7月22日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160722/ddl/k25/040/523000c

環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」は21日、琵琶湖で実施した堆積(たいせき)物の放射線測定結果を発表した。放射性セシウムは堆積物1キロ当たり17〜3ベクレルで、2011年の東京電力福島第1原発事故の影響は見られないという。

調査は今年3月22〜24日、琵琶湖の沖合50〜30メートルの4カ所の湖底で、無人水中探査機を使って堆積物を採取、うち2カ所からセシウムを検出した。同時期に調査した福島県の新田川土手の土壌で検出した1キロ当たり2万9800ベクレルと比べて微量で、琵琶湖のセシウムは500回以上実施された大気圏核実験や旧ソ連のチェルノブイリ原発事故の影響と見ている。県庁で記者会見したグリーンピースの担当者は「福井県で原発の過酷事故が起きれば琵琶湖は深刻な影響を受ける。今回のデータを県などでも生かしてほしい」と話した。【北出昭】

琵琶湖での放射線調査結果を発表するグリーンピース・ジャパンのメンバーら
=滋賀県庁で

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