http://mainichi.jp/articles/20160727/k00/00e/040/242000
福島県漁連は、東京電力福島第1原発から半径20キロ圏内の海域で、8月中にも漁船による海中がれきの撤去作業に着手することを決めた。旧警戒区域に当たる20キロ圏内で自粛している試験操業の漁場を拡大していくために必要な措置としている。
25日に福島県いわき市で開いた会議で実施計画を承認した。水産庁の漁場復旧対策支援事業として国の補助を申請し、認められればいわき市、相馬双葉の両漁協に委託して来年2月まで回収を進める。5キロ圏内は対象としない。
20キロ圏外については各漁協が2011年度から4年間、底引き網などを使って、がれきだけを集中的に引き揚げる「一般回収型」の撤去事業を実施した結果、漁場の状況は大きく改善されたという。今回、20キロ圏内でも同様の一般回収型で撤去を進める。
いわき市漁協は久之浜、四倉、豊間の各漁港に、相双漁協は請戸漁港(浪江町)に、回収したがれきを陸揚げする。県漁連は「がれきの放射性物質濃度は問題のないレベル」とみており、陸揚げ後に処理業者が測定する。
また、20キロ圏外の試験操業で網にかかるなどしたがれきについても、「操業中回収型」の撤去事業の対象として回収を進めることも決めた。【乾達】
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