https://www.minpo.jp/news/detail/2016070832633
東京電力福島第一原発事故で全村避難している飯舘村の飯舘中の生徒は7日、原発事故後初めて学校の授業で村内の校舎を訪れ、復興に挑む古里の「今」を学んだ。
全校生徒88人が3つのテーマに分かれて村の復興を考える「ふるさと学習」の一環。村の課題を踏まえて自分たちに何ができるかを考えようと「ディベート」と「ものづくり」両班の計67人が訪れた。
菅野典雄村長から原発事故前の学校の様子、教育の取り組みなどを聞いた。本来通うはずだった校舎や体育館を自由に見学した。生徒は「この学校に通ってみたかった」「広い体育館で部活をしたい」などと感想を述べた。
3月に運転を開始した「いいたてまでいな太陽光発電所」、同月に入浴施設の営業を再開した宿泊体験館「きこり」、8月オープンの村交流センターも見学した。目と耳、肌で感じたことを討論や制作活動に生かす。
一方、ドラマ班の21人は同日、村民が暮らす福島市の仮設住宅や避難先で畜産、花卉(かき)栽培に取り組む農家を取材した。聞き取った内容を基に演劇作品を作る。12月に発表会で各班が成果を披露する。
飯舘中の生徒は原発事故後、川俣町の川俣高での間借りを経て平成24年8月から福島市飯野町の仮設校舎で学んでいる。村は30年4月から中学校の校舎で村内の幼稚園、小中学校を再開する方針。
菅野村長(右)から原発事故前の中学校の様子を聞く生徒 |
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