2016/07/09

被ばく線量減、管理徹底重要 福島で国際シンポジウム

2016年7月9日 福島民友
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160709-090776.php

環境放射能除染学会は8日、福島市で放射能除染の国際シンポジウムを開いた。県内の除染で出た汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設の運営会社「中間貯蔵・環境安全事業」(JESCO)の谷津龍太郎社長は講演で「廃棄物処理に携わる作業員の被ばく線量を減らすため、放射線量の管理を徹底したい」と語った。

中間貯蔵施設の施設整備はまだ進んでいないため、同社は現在、県内の仮置き場から施設予定地内の保管場に運び込まれた汚染廃棄物の管理や、輸送の管理業務に当たっている。

同施設内には、汚染廃棄物を減量するための焼却施設が設置される計画で、参加者から焼却施設の安全対策を問われ、谷津氏は「基本的には設置者の国が対策を実施することになるが、安全確保は何よりも大切。現状では保管場のモニタリングをしっかりと行い、輸送情報を関係者と共有し、安全監視に取り組みたい」と述べた。

シンポジウムでは、米国環境保護庁のジョン・リチャーズ氏、福島大環境放射能研究所長の難波謙二氏らが、除染の現状や環境中の放射性セシウムの移行、リスクコミュニケーションなどについて講演した。

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