2016/07/20

福島/放射線不安「長期化」母親調査

2016年7月20日 NHK
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6054031781.html

原発事故による放射線への不安について、福島大学が子どもがいる母親を対象に調査したところ、不安の度合いは低下傾向にあるものの、80%以上が「問題解決まで20年以上かかる」と回答し、ストレス状態の長期化が懸念されています。

この調査は、福島大学の災害心理研究所が毎年行っていて、今回は、福島市に住む小学生以下の子どもとその母親、5000組を対象にことし1月に実施し、2700組あまりから回答を得ました。

それによりますと、「子どもに外遊びをさせるか」とか「食物の産地を気にするか」などといった、放射線に対する不安の度合いを低い方から高い方まで0から 2までの3段階の評価で尋ねたところ、子どもの年齢別の平均値は0.41から0.43と去年より0.1ポイント程度下がっていて不安の度合いは低下傾向に あるとしています。

一方で、放射線のリスクの認識についての項目では、「子どもの健康に良くない影響を与えるのではないかと心配だ」と答えた親が85%にのぼったほか、「問 題が解決されるまで20年以上かかると思う」と答えた親も83%にのぼり、放射線への不安が長期間続く可能性を指摘しています。

福島大学の筒井雄二教授は、「母親の不安は子どもにもストレスを与えて悪循環を引き起こす。ストレスをどう和らげるか模索したい」と話しています。

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