松本市里山辺のエクセラン高校の生徒が三十一日、市内を流れる薄川の岸辺に生えているつる性植物の「クズ」を引き抜き、クリスマス用のリースを作った。リースは、福島県三春町立中妻小学校にプレゼントする予定だ。
同校へのリースの贈呈は、福島第一原発事故後の二〇一二年、エクセラン高校の生徒が、放射能の影響で地元産の材料を使ったリース作りなどができなくなった同県の人たちを励まそうと贈ったのが始まり。
この日は、三年生十五人が軍手を着用した手でクズを引き抜き、その場でリース約三十個を編み上げていった。リースは今月末に同小に贈ることにしており、リースを編み上げた阿南智也さん(17)は「リースで、少しでも福島の子どもたちの心が落ち着いてくれれば」と願っていた。
(川添智史)
駆除したクズのつるでリースを作る生徒ら=松本市の薄川で |
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