2016/02/05

市、数週間延期の方向 南相馬の避難指示解除 国と協議へ 4月1日より遅れ


2016年2月5日 福島民報
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2016/02/post_13145.html 

南相馬市は4月1日を念頭に置いてきた東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示解除時期について、同日から数週間程度、延期する方向で国と協議する。市は生活圏での除染完了を解除の前提としているが、その後の住民対応などに時間を要する見通しとなったためだ。20日から開く市民説明会で国が解除時期を示す。

環境省は市内の居住制限区域(126世帯477人=平成27年9月)、避難指示解除準備区域(3536世帯1万1186人=同)の生活圏での除染を平成27年度中に完了する方針を示してきた。市はこれを前提に、年度初めである4月1日を解除の目標として念頭に置き、住民に説明してきた。

同省によると、両地域の宅地の除染実施率は昨年12月31日現在で75%。今月中に完了する見通しだと市に伝えているが、除染廃棄物の住宅周辺からの移動、除染完了に関する住民との了解協議、再除染の要請への対応などに相当の時間を要すると考えているという。このため、解除を延期せざるを得ない状況となっている。

目標通りの解除を見込んで住宅を改修するなど帰還準備を進めている住民も多いため、市は延期を数週間にとどめたい考えだ。

■JR常磐線再開避難指示解除後 原ノ町-小高駅間

JR東日本が「今春」としているJR常磐線原ノ町-小高駅間の運転再開時期は、国による避難指示解除後となる見通しだ。

同社は南相馬市が示してきた4月の避難指示解除目標に沿って再開時期を示してきた。同社水戸支社は4日、福島民報社の取材に対し「再開時期は解除時期が決まってからの判断になる」と述べた。

市は再開時期について同社と連絡、調整するとしている。

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