2016/11/08

「チェルノブイリ」帰国報告会

2016年11月8日 NHK
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6054205231.html?t=1478618927087

福島大学とウクライナの機関が共同で行うチェルノブイリ原発事故の研究で、福島大学などの日本側の研究者がウクライナの現地を視察し、原発の近くの湖底に残った放射性物質が飛散する危険性が高まっていることをあらためて確認しました。

現在のウクライナにあるチェルノブイリ原子力発電所では、今から30年前のソビエト時代に事故が起きて大量の放射性物質が放出され、福島大学環境放射能研究所は、JICA=国際協力機構の支援を受けて、ウクライナの複数の機関と今後の汚染拡大を防ぐための研究を行うことにしています。

福島大学などの日本側の研究チームは研究の開始に先立って11月1日にウクライナのチェルノブイリ原発を視察しました。

6日帰国した研究チームによりますと、原発の近くの湖では、水位が急激に下がっており、湖底に残った放射性物質が周辺に飛散する危険性が高まっていることがあらためて確認されたということです。

日本側の研究チームは、放射性物質の測定機器などウクライナに供与する機材の種類を決定し、12月にも機材供与の覚え書きに調印して本格的に研究を始めることにしています。

研究チームのメンバーで、福島大学環境放射能研究所の難波謙二所長は、「放射性物質の新たな拡散を防ぐ対策を急ぐ必要がある」と話しています。


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