1)風評被害と実害の区別をつける(少しでも福一由来の汚染があれば、実害です)
2)まず、実害をなくします。つまり、汚染がないように対策を施します。
3)実害がないのに、売れない等々の影響がある場合は風評被害ですから、その対策をします。まずは、実害がないことを信頼できるデータで示し、広く公表することからです。
2015年8月19日 福島民報
https://www.minpo.jp/news/detail/2015081924767
会津若松市の高田橋下流の大川(阿賀川)に9月上旬、アユのやな場が復活する。会津非出資漁協が原発事故に伴う川魚への風評払拭と観光振興、伝統漁法の継承を目指す。かつては各地で見られたが、漁業者の減少と高齢化で激減。震災と原発事故による観光客減が追い打ちをかけた。漁協関係者は若アユのように生きの良い地域に-と準備を進めている。
アユのやな場が新設されるのは、会津若松市の門田地区と北会津地区を結ぶ高田橋から下流側約350メートルの地点。コスト縮減を兼ねて会津非出資漁協に加盟する建築業者らが重機などを使って幅4メートル、長さ13メートルのやな場を設ける。観光客も楽しめる観光やな場としてオープンさせる。近く国の設置許可も正式に下りる。
開設期間は9月上旬から。捕れたアユは近くにある漁協の事務所で焼き上げて、脂がのった新鮮な味覚を堪能できる。
アユのやな場はかつて、会津地方の各地で見られた。同漁協でもピーク時には大川沿いだけで5、6カ所あったが、現在はゼロ。漁業者の高齢化と従事者の減少などが背景にあった。さらに東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で打撃を受けた。モニタリング検査で放射性物質は未検出にもかかわらず、「川魚は危ない」との風評は今も残っている。
「殿様やな場」として知られ、大川流域で最後まで残っていた会津若松市大戸町のやな場も原発事故による観光客の減少などで3年ほど前から、やな場を設けていない。
同漁協は復活したやな場で会津地方の川魚の安全性をアピールするとともに、母なる川・大川の豊かな自然を発信して、交流人口を増やしたい考え。
伝統的な漁法を後世に伝える狙いもある。やなを組むには川の性質を熟知し、熟達した技が必要だ。ベテランから中堅、若手へと技能を伝承し、伝統漁法を語り伝える場とする。
小林稲男組合長(71)は「地域の新たな魅力をつくって観光客を呼び込みたい。子どもたちにとっては伝統漁法の学びの場にもなるはず」と期待している。
※やな漁
川の中に足場を組み、竹などで造ったすのこ状の「やな」に魚が入るのを待つ伝統漁法。アユのやな漁は、秋に産卵のために川を下るアユの生態を利用している。
※やな漁
川の中に足場を組み、竹などで造ったすのこ状の「やな」に魚が入るのを待つ伝統漁法。アユのやな漁は、秋に産卵のために川を下るアユの生態を利用している。
0 件のコメント:
コメントを投稿