2015/08/15

栃木/「農林業、自然生かした観光産業守れ」 29日、撤回求め塩谷で 3000人規模集会・デモ

2015年8月15日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20150815/CK2015081502000158.html

高濃度の放射性物質を含む「指定廃棄物」の処分場(長期管理施設)候補地となった塩谷町で二十九日、候補地選定の撤回を目指す緊急の住民集会とデモが行われる。主催する反対同盟会は三千人規模の参加を目指しており、昨年八月に約二千人が集まった町民集会を超える規模となる見通し。

集会前の午前八時半に予定されるデモでは、町役場前を起点に、町民らが町中心部の約八百メートルを行進する。集会は、午前十時から同町飯岡の町総合公園陸上競技場で催される。同盟会側から参加者に、処分場計画や町の置かれた状況の解説が予定され、候補地の国有林がある高原山(たかはらやま)の自然の希少さや、山の水源を守ることの大切さも再確認する。

和気(わき)進同盟会長は「塩谷は農林業や、自然を生かした観光を産業とする町。処分場建設につながる国の詳細調査を認めるわけにはいかない」とする声明を既に発表。処分場計画への反対運動が長期化する中、反対への機運を絶やさないよう、町内外からの参加を呼び掛けている。

町内の玉生(たまにゅう)小学校とJAしおのや塩谷支店の二カ所では、午前八時半から総合公園へ向かうシャトルバスを随時運行する。会場は芝生で椅子などはなく、敷物は各自で持参。傘の使用は禁止で、雨具は帽子や雨がっぱの使用に限られる。 (大野暢子)

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