2015/08/21

京都/内部被ばくから子ども守れ 京都・綾部に放射能測定所

2015年08月21日 京都新聞
http://kyoto-np.co.jp/politics/article/20150821000048


福島第1原発事故や原発再稼働への動きを受け、育児中の保護者らのグループが23日、食品や土壌の放射能を検査する「京都北部・市民放射能測定所 たんぽぽ」を京都府綾部市内に開所する。民間によるこうした測定所は府北部では初めてといい、依頼者が持ち込む食品や家庭菜園の土などを調べ、説明する。

食品による子や親への内部被ばくを懸念する母親や保育施設関係者が2月、「京都北部・市民放射能測定所つくろう会」を設立。講演会や知人を通じて趣旨を訴え、府北部や京都市などの賛同者から寄せられた計約70万円で測定器を購入し、綾部市有岡町志庭垣の民家に設置した。

放射性セシウムや放射性ヨウ素などを約30分で測定でき、パソコン上に表示される分析データに基づき説明が受けられる。利用するには測定所に会員登録し、年会費2400円のほか、1検体当たり500円の費用が必要。中島祐子代表(39)は「一人一人に声をかけ、共感が広がった。安全を守るため、自分たちでできる取り組みを重ね、健康や命を考える場にしたい」と願う。

23日の開所式では中島代表が設立経緯を説明、環境ジャーナリストの山本節子さんが「子どもたちを守るため、市民ができること」をテーマに講演する。検査実施日など問い合わせは同測定所 たんぽぽTEL0773(40)5005。

設置された放射能測定器(右下の丸い機械)。
約30分でデータがパソコンの画面に表示される=綾部市有岡町

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