http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20150809/CK2015080902000130.html
甲状腺のエコー検診をした医師ら=川崎市で |
主催は、寄付などを元に甲状腺検診を続ける住民団体「関東子ども健康調査支援基金」(茨城県守谷市)と、甲状腺エコー検診神奈川の会。同基金によると、通常では六千円以上かかる検診を一人千五百円のカンパで提供。首都圏にも降り注いだ放射性物質の影響を心配する人々に応えるほか、福島県内と比較するデータ作りにも役立つという。
川崎会場では、子どもを中心に二十三家族三十九人が受診。三人の医師が器具を喉元にあて、放射性物質の影響を受けやすいとされる甲状腺に異常がないか観察した。さがみ生協病院(相模原市南区)の牛山元美内科部長によると、半数以上の受診者に袋状の「のう胞」があったがサイズは小さく、精密検査の必要な人はいなかった。専門病院での受診を勧めたケースは数件だった。牛山さんは「放射性ヨウ素は静岡県にかけて飛散し、心配するのが当たり前。国は、その心配に応えることができていない」と語った。
中学三年の長女、同一年の長男を受診させた横浜市内の母親(50)は「事故以降、ずっと心配していた。長女に、のう胞はあったが少なく問題なかった。経過観察はするが、検診で安心感を得られた」と喜んだ。
今後の検診予定は、関東子ども健康調査支援基金のホームページで随時紹介していくという。 (山本哲正)
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