2015/08/27

あんぽ柿加工再開拡大 県産地振興協会 原発事故前の75%に回復へ

2015年08月27日 福島民報
https://www.minpo.jp/news/detail/2015082724939

伊達地方の自治体や生産団体、県などでつくる県あんぽ柿産地振興協会はあんぽ柿の加工再開モデル地区を拡大し、伊達、桑折、国見の三市町の全域と福島市の24地区とする。26日、福島市のJA福島ビルで開いた会議で決めた。

出荷目標を昨年の約2倍となる1157トンとし、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故前の75%にまで回復させる。

昨年の加工再開モデル地区は伊達市が34地区、桑折、国見両町の全域だった。今年は新たに伊達市が10地区増えて全域となるほか、初めて福島市の24地区が加わる。

出荷量拡大に対応するため、あんぽ柿の放射性物質濃度を調べる非破壊式検査機器を追加で7台購入し、計33台とする。

県内のあんぽ柿の出荷量は平成24年がゼロ、25年が震災と原発事故前の14%の約200トン、26年が36%の500トンだった。


あんぽ柿 出荷量1150トンへ
2015年08月27日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/local/fukushima/news/20150826-OYTNT50130.html

◆震災前の75%回復に
伊達地方特産「あんぽ柿」の出荷量が今年は約1150トンになる見込みで、東京電力福島第一原発事故前の約75%に回復する見通しであることが26日、県や農協などでつくる協議会で報告された。

伊達市と桑折町、国見町の一部で生産を再開した2013年の出荷量は約200トン、14年は約500トンだった。県は7月の放射性物質検査で成熟前の柿の8割以上が1キロ・グラム当たり10ベクレル以下だった地区を生産再開の対象としており、13年の23地区、14年の61地区から、今年は福島市の一部を含む95地区に増えた。

県園芸課によると、除染などでほとんどの地区で再開できる状況になったが、生産者の高齢化が進み、生産量は震災前より減るという。今年は収穫・加工した柿の放射性物質を調べる検査機器を増やしており、同課は「今年も安全でおいしいあんぽ柿を生産したい」としている。

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