(4年たって、いまだに自然放射線と混ぜこぜにして汚染を隠そうとする坪倉氏。空間線量率だけでいえば、西日本と諸外国と大差ないかもしれません。土壌の汚染度を測定すれば、とたんに明らかになることがわかるから、あくまでも空間線量で話すのです。何度でも繰り返せば、みんなだまされると思っているのでしょうか。 子ども全国ネット)
2015年8月23日 福島民友
http://www.minyu-net.com/kenkou/housyasen/150823/news.html
東大医科学研究所・坪倉 正治
【 西日本と大差ない線量に 】
東京電力福島第1原発事故から間もなく4年半となる現在、徐々に空間線量は低下し、例えば相馬市の2015(平成27)年の空間線量は、11年6月の約30%になっています。しかし、この空間線量はゼロになることはありません。宇宙からの放射線や、コンクリートや岩などからの天然の放射線が必ず存在するからです。
天然から受ける放射線量は世界中、日本国内でも場所によって大きく値が異なります。もともとフォッサマグナを境に東日本より西日本の方が空間線量の高い傾向にありました。花崗岩(かこうがん)などの量によって土地ごとに差があります。
原発事故によって放射能汚染は起こり、空間線量は上昇しました。まだまだ問題は山積しています。しかしながら、天然の放射線量は地域によって異なり、汚染自体も徐々に低減しているため、県内で現在、人が居住している場所の多くは、西日本や諸外国の線量と大差なくなってきています。
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