(いまだに自然放射線による外部被ばくを並列させ、海外や西日本のほうが放射線値が高いなどと説明し、ホールボディカウンター検査をもって、「内部被ばくは、ほとんどない程度」と言ってしまう坪倉医師。4年半経った今、そんな説明が必要かと問いたいです。一関市も汚染の高い地域だからこそできる対策は取るほうがいい、それはやみくもに不安にならずともできることだと思いませんか。 子ども全国ネット)
http://www.iwanichi.co.jp/ichinoseki/4700.html
放射線の専門家を招いた「放射線と健康に関する講演会」は19日夜、一関市狐禅寺の一関清掃センターで開かれた。東京大医科学研究所の坪倉正治医師が、放射線の基本や福島の現状について語った。
狐禅寺地区に建設が検討されている農林業系放射能汚染廃棄物処理施設について、住民に放射線への理解を深めてもらおうと市と一関地区広域行政組合が主催。東京電力福島第1原発事故直後から福島県南相馬市で医療支援に当たり、現在も同市立総合病院などで非常勤医師を務める坪倉医師を招き、地域住民や関係者約50人が聴講した。
坪倉医師は「放射線はもともと自然界に存在し、食べ物にも含まれている。花こう岩は自然放射線量が高く、世界各国、国内各地によって放射線量に差がある」とし、国外ではフィンランドやフランス、国内では西日本が高いと指摘。「自然界の放射線と原発でばらまかれた人工の放射線に影響の差はない。放射線量が完全にゼロになることはあり得ず、あとは量の問題。現在の生活で内部被ばくは、ほとんどない程度と言っていい」と説明した。
福島でも放射線量が低減傾向とし「現地でも最近、被ばく検査に来る人は減っている。子供からもセシウムは検出されず、他の地域と外部被ばく量も大差はなくなってきている」とし、「糖尿病になるとがんのリスクは大きく高まる。放射線だけが体の細胞を壊すわけではない」と述べた。
出席者からは「2世に遺伝するのか」「高濃度の汚染物質を焼いた場合の影響は」「わざわざ汚染物質を埋めるのは避けるべきだ。不安は払拭(ふっしょく)できない」との質問、意見が出た。坪倉医師は「福島でも一番怖いのは差別で、自分たちに自信を持ってほしいと言った。モニタリングも大事だ」などと答えていた。
0 件のコメント:
コメントを投稿