2015/12/01

<自主避難>行政はもっと心を寄せて


<自主避難>行政はもっと心を寄せて
2015年12月1日 河北新報

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201512/20151201_61045.html

福島県郡山市の品川万里市長は11月30日、東京電力福島第1原発事故で新潟市に自主避難している市民と初めて懇談し、悩みや生活再建の課題について意見を交わした。参加者からは放射線への不安や、避難先の住宅の無償提供が2017年3月で打ち切りになることへの懸念の声が上がった。

懇談会は郡山市が開設した交流スペース「にいがたサロン」であり、6家族9人が集まった。非公開で参加者らによると、市は除染によって戻れる環境を整えていることなどを説明した。参加者からは安全面や健康面の不安を訴える声が相次ぎ、学校給食の検査基準を市独自に厳しく設定すべきだとの意見も出たという。

品川市長は終了後、取材に対し「避難者の方の考えをできる限り伺い、制度的に何ができるか検討したい。子どもの居場所づくりなどきめ細かい情報提供にも努めていく」と話した。

中学生の2人の娘と母子避難を続ける磯貝潤子さん(41)は「戻れないという緊迫した状況が5年も続くことを訴えた。話はかみ合わず行政との擦れ違いを感じた。自主避難者は少数派だが、もっと心を寄せてほしい」と訴えた。

郡山市によると、同市の自主避難者4623人のうち、新潟市内には最多の539人が身を寄せている。

自主避難者と意見を交わす品川市長=30日、新潟市


自主避難者受け入れに郡山市長が感謝の意 新潟市長を表敬

2015年12月1日 産経新聞
http://www.sankei.com/region/news/151201/rgn1512010003-n1.html

福島県郡山市の品川万里(まさと)市長が30日、新潟市役所で篠田昭市長と会談し、東日本大震災や東京電力福島第1原発事故による郡山市からの自主避難者を新潟市が受け入れていることに感謝の意を伝えた。

避難指示を受けるなどして同市に住む人は11月12日現在、主に福島県から1550人いる。うち508人は郡山市からで、全員が自主避難者。平成25年に就任した品川市長は、篠田市長に会ってお礼をしたいと以前から望み、この日の表敬訪問が実現した。両市長は今後も情報を共有していくことを確認した。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿