2016/02/19

「戻りたい」13.3% 全町避難続く福島双葉町、住民意向調査

2016年2月19日 産経新聞
http://www.sankei.com/life/news/160219/lif1602190015-n1.html

東京電力福島第1原発が立地し、全町避難の続く福島県双葉町の住民のうち、避難指示が解除されれば町に「戻りたい」と考えている世帯が13.3%(前年度比1.0ポイント増)だったことが19日、復興庁の今年度の住民意向調査で分かった。

「戻らない」が55.0%(同0.7ポイント減)で最も多く、「判断がつかない」は20.7%(同7.2ポイント減)だった。

「戻らない理由」(複数回答)は「家が住める状況でない」(57.0%)、「医療環境に不安がある」(55.4%)、「避難先で自宅を所有した」(53.5%)が目立った。双葉町は原則立ち入り禁止の「帰還困難区域」が町全体の96%を占め、帰還に向けて厳しい状況が続いている。

双葉町と同様に全村避難が続いている同県飯舘村は「戻りたい」が32.8%(同3.4ポイント増)、「戻らない」が31.3%(同4.8ポイント増)、「判断つかない」が24.0%(同8.5ポイント減)だった。

他の全域避難町村は浪江、大熊、富岡3町と葛尾村。3町は双葉町と同様に「戻りたい」が11.4~17.8%と低かった。葛尾村については今年度、調査していない。

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