原発事故避難者への高速無料措置 １年延長

２０１６年２月１９日　NHK

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160219/k10010414821000.html

国土交通省は東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で避難している人を対象に高速道路料金を無料にしている措置について、来月末となっている期限をさらに１年間、延長することを決めました。

国土交通省は福島第一原発の事故の影響で避難している人の生活再建を支援するため、平成２４年から福島県内の高速道路利用を対象に料金を無料にしていました。

無料措置の期限は来月末となっていましたが、１９日、来年３月３１日まで１年間、延長することを決めました。

無料措置の対象となるのは福島県内の指定された地域から避難している人で、県内の東北自動車道、磐越自動車道、常磐自動車道の、インターチェンジを出入りし、料金所で運転免許証などを示せば、利用した区間がすべて無料になります。また自主的に避難し、親子が離て暮らしている世帯を対象にした料金の無料措置も、来年３月３１日まで１年間、延長されます。

石井国土交通大臣は閣議のあとの会見で、「生活再建に向けた移動の支援として地元から強い要望があることを踏まえて延長を決めた。復興が加速し、被災地の自立につながることを期待したい」と述べました。