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冬になると体調を崩すことも増えてきます。そんな中、首のしこりが気になることもあるかもしれません。
首のしこりといっても、原因はさまざま。多くの場合は問題のないものですが、時に大きな病の兆候であることも。
そこで今回は、気になる首のしこりの原因や、見つけたときの対応方法について、ご紹介します。
要チェック項目
□首のしこりには心配のないものもある
□首のしこりがあるときはまずは触診するのがおすすめ
□首のしこりの原因がわからないときは総合病院へ
病気以外で首のしこりができる原因は?
首にしこりがあるからといって、すべてが大きな病気というわけではありません。それでは、心配のない首のしこりとは、何が原因でおこるのでしょうか?
リンパの腫れ
リンパが炎症を起こしていると、首にしこりができることがあります。その原因の多くが風邪やウイルス感染で、そのような場合は首のしこり以外にもさまざまな諸症状がでています。
脂肪種
良性の脂肪の塊が原因である可能性があります。鏡で首を見たときに、表皮に盛り上がったこぶのようなものがあれば、それが脂肪種である可能性があります。
主に肥満気味の女性に多く、ほとんどが良性で問題のないものですが、大きさなどの関係で邪魔になる場合は摘出することがあります。
首のしこりから考えられる病気とは?
首のしこりの多くが心配のないものですが、中には大きな病気が原因であることもあります。首にしこりができる原因となる病気についてもみていきましょう。
扁桃腺炎
風邪やウイルス感染で悪化し、首にある扁桃腺に侵入してしまった場合、扁桃腺炎として首にしこりができることがあります。
この病気の場合、首のしこりだけでなく喉の痛みや高熱などの症状が現れることがあります。
甲状腺の病気
首の中央、喉仏付近にしこりがある場合は、喉ではなく甲状腺に病が隠れている場合があります。
甲状腺の病気には、バセドウ病や橋本病などがあります。
どちらも大きな症状が出にくいため、診察を受けるタイミングが難しいですが、気づかずに放置していると悪化する恐れもあります。
喉仏あたりのしこりが気になる場合には、速やかに受診しましょう。
がん
首にしこりがある場合、がんが潜んでいる可能性もあります。
咽喉や食道・声帯・舌など、首に近い部分のがんだけでなく、他の部分からの転移したガンである可能性もあるため、気になる症状がある場合には早急に診察を受ける必要があります。
結核
結核は、咳の症状に注目されることが多いですが、リンパの腫れも代表的な症状です。結核で菌がリンパや扁桃腺に侵入すると、首にしこりや腫れの症状が現れます。
これを「結核性リンパ節炎」と呼びます。この症状によって入院期間が変わってきます。
歯周病
首のしこりの原因として意外に多いのが、歯周病です。歯周病菌がリンパに入り込んでしまった際に、リンパが炎症して腫れあがることがあります。
歯周病が原因の場合、しこりだけでなく歯茎の腫れ・痛み・出血・歯のぐらつき・口臭など、口腔内にさまざまな症状が現れます。気になる症状がある場合には、歯科医院にかかることをおすすめします。
首のしこりが安全かどうか見分ける方法
首のしこりに気がついたとき、このしこりが安全なものかそうでないものかを判断するために、自分で触って確認をしてみることをおすすめします。病気ものと安全なものとでは、触った感覚が異なります。以下の項目を確認し、自分のしこりをチェックしてみましょう。
大きくなっている
正常な首のしこりは、炎症が収まるなどして通常小さくなることはあっても、大きくなることはありません。しかし日ごとに大きくなっているのであれば、それはがんなどの重病が考えられます。
固さ
正常な首のしこりは、弾力があり柔らかみがあります。悪性腫瘍などの場合、弾力がなく固いのが特徴です。ゴリゴリした固いしこりがある場合、医師に触診をしてもらうようにしましょう。
さわるとコロコロと動く
正常なしこりは、抑えると圧力から逃げるようにコロコロと動きます。逆に悪性腫瘍などの場合、抑えても動きません。
しこりが気になる場合には、動くかどうかを自分でチェックしてみましょう。
子供の首にしこりができたときは
子供の首にしこりがあることに気がつくこともあると思います。その際には、しこり以外の症状の有無をまずはチェックします。発熱・痛み・倦怠感・機嫌・発疹などの症状がないかを確認しましょう。また、首のしこりに気づく前に体調を崩していたなど、変化があったかどうかも要チェックです。
次にしこりの部分を触って、しこりを確認します。固さや可動性・痛がるかどうか・しこりの数や位置を確認します。
子供は症状を自覚したり訴えたりすることができていない場合があるため、気になるしこりを見つけたら速やかに病院を受診した方が良いでしょう。
首のしこりがあるときは何科を受診すればいい?
首にしこりが出来る原因はさまざまです。そのため、その原因によって専門の科も変わってきます。
たとえば、リンパの腫れが原因の場合は咽喉科・甲状腺の場合は外科や内分泌科・脂肪種の場合は皮膚科・歯周病の場合は歯科など、その根本の原因によって、かかる科も決まってきます。
しかし、素人が首のしこりの原因を自分で判断するのは非常に困難です。首にしこりがあって原因の検討もつかない場合には、あらゆる科が揃っている総合病院にかかるのが望ましいでしょう。
総合病院であれば、症状をみて院内の各科と連携をとってくれるため、安心です。
早めに医師に相談しましょう
首のしこりはさまざまな原因でできるため、自己判断で原因を究明するのはとても難しいものです。
首になかなか消えないしこりがあるときは、早めに医師に相談しましょう。
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