2016/11/08

栃木・塩谷町/ 高原山へ思い新た 「山の日」制定祝い 塩谷で愛する集い

2016年11月8日 東京新聞 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/list/201611/CK2016110802000167.html

今年から国民の祝日となった「山の日」制定を祝う催し「ふるさと高原山(たかはらやま)を愛する集い」が、塩谷町で開かれた。約七百人が参加し、高原山への思いを新たにするとともに、集いを主催した実行委員会の名誉顧問でもある町出身の作曲家、船村徹さんの文化勲章受章を喜び合った。

船村さんが山の日制定を提唱したのをきっかけに実行委が結成され、集いは四回目。船村さんはリハビリ中で欠席したが、実行委会長の見形和久町長が「船村先生にとって素晴らしい年になったのではないか。先生は『山の日はこの高原山から始まった』と言った。豊かな自然を次の世代に引き継げるように頑張りたい」とあいさつした。

船村さんの弟子である歌手の走(はしり)裕介さんらが山などをテーマにした歌を熱唱。町内が東京電力福島第一原発事故で発生した高濃度の放射性物質を含む「指定廃棄物」の処分場の候補地となっていることを巡り、走さんは「船村先生は『この地にはセシウムはいらんと言ってきてくれ』とおっしゃっていた」と話した。

また矢板市出身で、町内に工房を構える宮大工の小川三夫さんが「木を使い続けるということ」と題して講演し、「木は循環する資源。燃やせば二酸化炭素を出すが、植林すれば吸収する。それが山を守るということ」と説いた。 (吉岡潤)

「木を使うことが山を守る」と説いた小川さん=塩谷町で

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