http://www.minpo.jp/news/detail/2015040121895
3月に供用を開始した福島県いわき市の新しい小名浜魚市場に31日、いわき沖での試験操業で漁獲したコウナゴが水揚げされた。同魚市場完成後初の魚の選別作業などが行われ、市場は漁業関係者の活気や喜びにあふれた。
同市のコウナゴ漁の試験操業は昨年に続き2シーズン目で、同日から再開した。市内の7漁港からいわき市漁協、小名浜機船底曳網漁協所属の26隻が出港し、船引き網漁を実施。それぞれの港に揚がった計約6・3トンのコウナゴが同魚市場に集められた。
選別作業は主にカツオなど沖合で捕った魚を扱う棟で行われた。魚市場は衛生管理向上の観点から閉鎖型の設計が施されており、コウナゴは人やフォークリフトが通過する時にだけ開くシャッターを通って、岸壁から棟内に搬入された。コウナゴを同魚市場岸壁まで運び込んだ小名浜機船底曳網漁協所属の大徳丸船長・松原広三さん(54)は「衛生管理がしっかりと行われ、自信を持って出荷できる」と話した。同魚市場を運営する県漁連の野崎哲会長(60)は「今後も厳格な態勢で魚をさばいていく」と語った。
水揚げされたコウナゴは同魚市場で放射性物質検査を受け、検出下限値未満だったため、茨城県の大津加工組合に引き渡された。ボイル加工後に同魚市場で再度検査を受け、安全を確認した上で東京都の築地市場やいわき市中央卸売市場などに出荷される予定。
試験操業で水揚げされたコウナゴの
選別作業で活気づく小名浜魚市場
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