2015/04/01

茨城/震災避難支える情報誌「ふうあいおたより」



2015年04月01日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/local/ibaraki/news/20150331-OYTNT50423.html?from=ycont_top_txt


東日本大震災により福島から県内に避難している人たちを支援する団体「ふうあいねっと」が年4回のペースで、避難者向けの情報誌を制作している。各地の避難者の現状や生活に便利な情報をまとめたもので、最新号で12号となった。活動は間もなく3年を迎えるが、約1500世帯の避難生活を支え続けていく方針だ。

ふうあいねっとは、県内のNPO法人などが2012年5月に結成した。避難者同士の交流会などの情報を伝えるため、同年7月に情報誌「ふうあいおたより」の発行を開始。3月中旬には、茨城大学(水戸市)にある事務局で、発送作業が行われた。最新号は現在、市町村を通じて避難者世帯へ届けられている。

ふうあいおたよりは8ページのカラー版。福島の料理のレシピに加えて、茨城に家を建てる人が増えてきたことから土地の取引価格も紹介する。編集メンバーの女性によると、毎号7~8人で編集会議を開き、福島県浪江町の復興支援員が避難者からくみ取った意見も取り入れるという。

12年3月から3人の娘と石岡市に自主避難している渡部友紀さん(42)は、「(12号には)避難している小中学生数が市町村別で書いてあり、子供の集まりを開くために行政にお願いをする際に役に立ちそう」と話していた。

団体では、福島県などからの助成を運営費に充てているが、長期的な活動のために支援を募っている。問い合わせは事務局(029・233・1370、http://fuainet.jimdo.com/)へ。


福島からの避難者向けに発行される「ふうあいおたより」



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