2015/12/07

福島から避難「光洋愛成園」、吹奏楽の演奏楽しむ 高崎/群馬

2015年12月7日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20151207/ddl/k10/040/139000c

高崎・知的障害者施設「のぞみの園」で
東京電力福島第1原発事故の後、福島県富岡町の知的障害者入所施設「光洋愛成園」が施設ごと避難している高崎市の国立知的障害者施設「のぞみの園」で6日、仙台市の吹奏楽団「太白ウインドアンサンブル」が演奏会を開いた。「サンタが街にやってくる」「花は咲く」など7曲を披露し、園内の施設利用者約200人がサンタクロースの帽子をかぶり、タンバリンやマラカスを手に楽しんだ。

太白ウインドアンサンブルが光洋愛成園での慰問演奏を始めたのは2008年。震災で一時中断したが、13年からは、のぞみの園を訪れている。光洋愛成園は来春、福島県広野町に帰還するため、のぞみの園での演奏は今回が最後。藤原茉莉子団長(34)は「福島に帰るのを楽しみにしている様子が伝わってきた。次は広野町にうかがいたい」と話した。

光洋愛成園を運営する社会福祉法人「友愛会」の寺島利文事務局長(62)は「続けて来てくれてうれしい。利用者は団員の顔を覚え、自然に体が動いていた」と喜んだ。

光洋愛成園の職員31人のうち、福島県に戻るのは18人。このほか12人の採用が内定している。計42人の職員確保を目指しており、寺島事務局長は「希望者には社会福祉主事や社会福祉士の資格取得の支援もする。一緒に働ける人は連絡してほしい」と話している。光洋愛成園(027・386・6030)。【山本有紀】

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