2015/12/05

<避難解除>楢葉帰町は388人

2015年12月5日 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201512/20151205_61002.html

東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が9月5日に解除された福島県楢葉町は4日、解除から3カ月の帰町状況をまとめた。帰町者は388人(235世帯)で、9月5日現在の町民7363人の5.3%にとどまっている。原発時事故時は8042人だった。

年代別では60代が129人と最も多く、70代96人、50代79人、80歳以上45人、40代22人と続く。60歳以上が計270人で69.6%を占めた。30代は10人、20代5人で、10代は小中学生の2人、10歳未満はゼロ。若い世代が避難先にとどまり、高齢者から帰町する実態が浮き彫りになった。

各世帯から提出された「町内居住者確認票」などから、自宅に週4日以上滞在している人数を集計した。

町の調査では、9月9日の日中に滞在が確認できたのは127世帯だった。10月20日現在の帰町者は321人(203世帯)で、徐々に増加している。

町復興推進課の担当者は「住宅の建築確認申請やリフォームが確実に増えており、帰町に向けた準備が進んでいるようだ」と指摘。「パトロールや相談員の戸別訪問などで、帰町者が安心して暮らせる環境を引き続き整えたい」と話す。

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