2015年12月05日 毎日新聞http://mainichi.jp/area/niigata/news/20151205ddlk15040020000c.html
東京電力福島第1原発事故による県内への避難者らが、国と東電に1人当たり1100万円(総額78億2100万円)の損害賠償を求めた訴訟の第9回口頭弁論が4日、新潟地裁(三浦隆志裁判長)であった。原告側は、国際原子力機関(IAEA)が原発事故の検証結果をまとめた「事務局長報告書」を証拠として提出した。
報告書は、IAEAが8月末に公表したもので、同原発で自然災害に対する脆弱(ぜいじゃく)性などが点検されていなかったことを問題視している。原告側は報告書を「事故の原因究明に不可欠な役割を有するものだ」とした。
また原告側は、報告書を詳細に解説した付属文書「技術文書」が英語で公表されていることについて、「国民の知る権利に応える必要がある」として、国に日本語訳の提出を申し立てた。これに対し国側は、弁論で「英語のままで読める。翻訳の予定はない」と回答した。【柳沢亮】
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