2016/02/11

月舘の1114人、ADR申し立て 原発賠償


2016年2月11日 福島民報
https://www.minpo.jp/news/detail/2016021128742

東京電力福島第一原発事故で精神的苦痛を受けたとして伊達市月舘町の布川、御代田両地区の368世帯、住民1114人は10日、東電に一人当たり月10万円の慰謝料を求め、原子力損害賠償紛争解決センターに裁判外紛争解決手続き(ADR)を申し立てた。

布川、御代田両地区は、全村避難した飯舘村や特定避難勧奨地点が設けられた伊達市霊山町小国、石田両地区などに近い。原発事故により水源が放射性物質で汚染され、水道水の摂取が一時制限されたほか、農作物の出荷制限や作付け制限などがあり、住民は「健康への不安を抱えている」と主張している。

弁護団の吉野高弁護士(東京)、申し立てた住民でつくる布川・御代田復興委員会の関根敏晴会長、斎藤清次副会長らが10日、県庁で記者会見した。関根会長は「東電は事故を起こした責任を認識してほしい」と訴えた。

伊達市月舘町では月舘、糠田、上手渡などの417世帯、住民1277人が昨年10月、同センターにADRを申し立てている。

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