2016/02/04

福島原発80キロ圏の放射線量65%減 事故4年半の分布マップ

2016年2月4日  東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201602/CK2016020402000131.html

原子力規制委員会は二日、東京電力福島第一原発事故が発生してから四年半後の昨年九月時点の原発半径八十キロ圏の放射線量分布マップを公表した。比較可能な二〇一一年十一月時点のデータと比べ、放射線量は65%減少した。

原発から北西方向に広がっていた毎時一九マイクロシーベルト(年間追加被ばく線量で一〇〇ミリシーベルト相当)超の地域はこの四年半で大幅に減少。福島県北部から南西方向に延びていた〇・五~一・九マイクロシーベルトの地域も大きく線量が下がった。宮城県南部と福島県南部、茨城県北部では〇・一マイクロシーベルト以下の地域が増えた。

測定は昨年九月に日本原子力研究開発機構が実施。放射線検出器を載せたヘリコプターを使い、地上から出る放射線量を分析して地上一メートルでの線量を算出した。

積雪があると放射線が遮られて正確な分布を把握できないため、規制委は毎年秋に測定を実施し、線量分布の変化を監視している。

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