2016/02/09

農産物の輸出証明 放射性物質基準適合など保証

2016年2月9日 日本経済新聞 
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS08H8I_Y6A200C1EA2000/

農産物の輸出証明 輸出する農林水産物や食品がどの地域で生産されたのか(産地証明)、放射性物質が安全基準を上回っていないか(放射性物質検査証明)などを証明する書類。2011年の東京電力福島第1原子力発電所の事故をきっかけに各国が輸入規制を強化したことを受け、安全性を担保するために始めた。


原発事故から約5年がたったものの、いまだ証明書を必要とする国・地域は多い。韓国は福島や群馬などの農産物・食品には放射性物質検査証明書を、それ以外の道府県に対しても産地証明書の提出を要請している。インドネシアや欧州連合(EU)、中東諸国なども複数の品目について提出を求めている。

しかし、輸出証明書を入手するには、原則として都道府県に1つずつある地方農政局の支局に赴く必要がある。申請から発行まで5~6日かかるため、生産者や卸業者の負担になっている。また、海外で品質が高いと人気のイチゴや生魚は鮮度が命だ。迅速に輸出できる体制を整え、20年までに農産物の輸出額を1兆円に伸ばす。

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