富岡町で知的障害者らの施設「光洋愛成園」などを運営していた社会福祉法人友愛会(林久美子理事長)は広野町に新設した事業所に移転し、5月1日から事業を再開する。落成式が21日、現地で行われ、関係者が事業再開を喜び合うとともに、双葉郡の障害者福祉の向上へ決意を新たにした。
東京電力福島第1原発事故による避難指示で群馬県高崎市に避難を余儀なくされたが、広野町に関連施設7棟を新たに造り、5年ぶりに双葉郡へ拠点を戻す。
新設したのは法人事務所が入る「光洋愛成園」、みそやこんにゃくの製造設備を備えた「ワークセンターさくら」、グループホーム「本町ホーム兼サポートセンターゆうあい」など計7棟。
震災前は双葉郡の知的障害者ら96人が利用し、職員54人で支えていた。原発事故直後に三春町に避難した後、2011(平成23)年4月15日から200キロ以上離れた群馬県高崎市の独立行政法人国立重度知的障害者総合施設「のぞみの園」で避難生活を送っていた。利用者68人と職員37人が27日、広野町に移る予定だ。
保護者会長の桑原正敏さん(72)=浪江町から福島市に避難=は、長女(45)に会うため毎月、車で群馬県に通っていた。式に出席した桑原さんは「長距離の移動は限界に近かった。双葉郡に戻るのはかなわないと思っており、再開は感無量」と感激した様子で語った。
保護者会長の桑原正敏さん(72)=浪江町から福島市に避難=は、長女(45)に会うため毎月、車で群馬県に通っていた。式に出席した桑原さんは「長距離の移動は限界に近かった。双葉郡に戻るのはかなわないと思っており、再開は感無量」と感激した様子で語った。
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