＜放射性物質＞福島産 基準超０．０１％以下

２０１６年４月１５日　河北新報
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201604/20160415_63037.html

福島県は県産農林水産物を対象に行った２０１５年度の放射線モニタリング検査の結果をまとめた。放射性セシウムの基準値（食品１キログラム当たり１００ベクレル、原乳５０ベクレル）を超えた検体は全体の０．０１％以下で、野菜・果実は３年連続で基準値超えがゼロとなった。

１５年度の検査数は２万３８５５件（前年度比２１８６件減）。このうち肉類と鶏卵は５年連続、原乳は４年連続で基準値超えがなかった。前年度に１１件あった牧草・飼料作物は初めてゼロになった。

基準値を超えたのは１８件で、前年度の１１３件と比べ８４．１％減った。内訳は天然の淡水魚と山菜が各７件。試験操業で漁獲した福島沖の魚介類や栽培ものの山菜類で基準値を超えた検体はなかった。

穀類は玄米と大豆で２件ずつ基準値超えがあった。いずれも農家各１軒がセシウムの吸収抑制対策を施さず、自家用に栽培していたという。基準値を超えた農林水産物は県が出荷自粛を要請するため、市場には出回らない。