2016/04/16

汚染廃棄物 市町村長会議を延期 知事、処分方針まとまらず/宮城

2016年4月16日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160416/ddl/k04/040/127000c

東京電力福島第1原発事故による放射性物質を含む廃棄物の処分を話し合う市町村長会議について、村井嘉浩知事は15日、当初目指していた大型連休前後の開催を延期する考えを示した。会議で示す予定だった1キロ当たりの放射性物質濃度が8000ベクレルを下回る廃棄物の処分方針のとりまとめが難航しているため。5月27日の定例の市町村長会議で県の考えを示す方針だ。

環境省であった井上信治副環境相との会談後に明らかにした。村井知事は「今の段階で県の(処分方針の)考えはまとまっていない。連休前後にまとまれば会議を開催するかもしれないが、現実的には難しい」と述べた。5月27日は県内の諸課題を話し合う毎年定例の会議があり、その場で県の考えを示す意向を表明した。

また、村井知事は井上副環境相に対して▽指定廃棄物処分場候補地3カ所への詳細調査の見合わせ▽市町村職員の立ち会いの下での未指定廃棄物の濃度測定▽8000ベクレル以下の廃棄物の処分を県全体で進める取り組みへの財政支援−−の3点を書面で要望。井上副環境相は「要望を最大限尊重したい」と答えた。【川口裕之】

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