2016/05/31

一般廃棄物最終処分場の建設、栃木・那須町横岡が候補地に 地形や立地など評価

2016年5月31日 産経新聞
http://www.sankei.com/region/news/160531/rgn1605310066-n1.html
大田原市、那須塩原市、那須町による那須地区広域行政事務組合は、新たな一般廃棄物最終処分場の建設候補地として那須町横岡の山林を選定したことが、関係者への取材で分かった。周辺住民への説明会が開かれている。

大田原市と那須町の一般廃棄物最終処分場「黒羽グリーンオアシス」(同市川田)が平成33年度で使用期限を迎えるため、計画では、那須町横岡の林道西側の民有地に31~33年度、新たな処分場を整備する。

ごみ焼却施設「広域クリーンセンター大田原」(同市若草)で発生する焼却灰やガラスくずなどを埋め立てる。15年間で約6万6千立方メートル埋め立てられると見込まれる。

また、埋め立て地の上を屋根で覆い、廃棄物の飛散や臭気の拡散を防ぐクローズド型(被覆型)とし、廃棄物に触れた水を地下水などに流出させないため、二重の遮水シートを設ける。

候補地選定にあたっては学識経験者や専門家らによる検討委員会を設置。1、2次選定では除外条件を設定。3次選定で効率性、コスト、防災面の安全確保、周辺環境への影響などの評価基準を設け、4カ所に絞り込んだ。その後、現地調査の評価を3次選定の評価点に加点して候補地を選定した。平坦(へいたん)な地形で造成にかかるコストが低く、国道にも近い点や搬入用道路などを整備しやすい点などが評価された。

同組合では、産業廃棄物や原発事故による放射性物質を含む指定廃棄物(放射性物質が1キロ当たり8千ベクレル超)は埋め立てせず、処理水や地下水の水質分析を定期的に実施して結果を公表するとし、住民への理解を求めていく方針だ。

現在利用されている黒羽グリーンオアシスについては、当初の使用期限を10年間延長して34年3月末までとすることや再延長しないことで周辺住民と合意されている。(伊沢利幸)

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