2016/05/22

坪倉先生の放射線教室  生活上はガンマ線考えて

(「外部被ばくはα線、β線の影響を考える必要はない」と書いてありますが、内部被ばくについては書かれていません。故意に書いていないのではないかと疑問です。 子ども全国ネット)

2016年05月22日 福島民友
http://www.minyu-net.com/kenkou/housyasen/FM20160522-077921.php

放射性物質は自身が安定になるため、外に不要な「陽子・中性子・電子」やエネルギーを放射線として吐き出します。その中で放射性カリウムやセシウムなどから吐き出される、電子1個・エネルギーによるものをそれぞれ「ベータ線・ガンマ線」と言いました。

ベータ粒子はアルファ粒子より小さくて軽く、空気中で数センチから数メートル飛ぶことはできるのですが、それでも人間の皮膚で遮られ、体内まで到達できません。その一方で、ガンマ線は数百メートル飛ぶこともでき、完全に遮るには数センチの厚さの鉛が必要になる場合もあります。

このような性質から、われわれの生活上の外部被ばくは、アルファ線とベータ線による影響を考える必要はなく、ガンマ線によるものだけで十分です。一般の空間線量計もガンマ線をしっかり計測できるように校正されています。もしアルファ線・ベータ線を計測したい場合は、専用の測定器が必要になります。




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