2016年05月17日 YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/local/fukushima/news/20160516-OYTNT50121.html
県は16日、2015年度の県内の森林の空間放射線量を発表した。継続調査している362地点の今年3月時点の平均値は毎時0・32マイクロ・シーベルトで、11年8月と比べて約3分の1になった。森林内の放射性セシウムはほとんどが土壌と落ち葉に含まれており、県は「土壌を流出させないことが重要」としている。
調査対象は東京電力福島第一原発事故で帰還困難、居住制限区域となった場所を除いた県内の森林。昨年度は15年7月~16年3月に計1230地点を調べた。
継続調査している全地点の平均は11年8月に同0・91マイクロ・シーベルトだったが、その後毎年減少している。放射性セシウムは放射線を出しながら、時間と共に別の物質に変わっていく。県森林計画課によると、これまでの調査による減少率はこの放射性セシウムが別の物質に変わるペースとほぼ同じだという。農林水産省によると、森林内の放射性セシウムは9割以上が土壌と落ち葉に含まれるという。県は、下草がしっかりしていれば土壌流出を防げるとして、間伐を進めるという。
0 件のコメント:
コメントを投稿