2016/04/07

【クラウドファウンディング】日本初「民間の放射能測定室兼検診センター」を作りたい!

READY FORより
https://readyfor.jp/projects/7023

NPO法人いわき市民放射能測定室たらちね、鈴木薫さんから
クラウドファウンディングの呼びかけです。


公開から2日が経ち、皆様のおかげで150万円ほどのご支援をいただき、おかげさまで診療所の工事が実現できることになりました。
改めまして心より感謝申し上げます。(2015年3月12日追記)

さて、残りの期間で皆様に最後のお願いです。
工事の完了後の検診センター用スペースに置く、注射針や血液保存用冷蔵庫、消毒設備などの備品や消耗品が200万円分不足しています。

これだけのご支援をいただいて、重ね重ねのお願いで恐縮ではありますが、最後にもう一度、お力をお貸しいただけないでしょうか?

引き続き、応援いただければ幸いです。よろしくお願いいたします!


福島県内のママたちの2人に1人は「子育てが不安」と回答しています。

不安を安心に変えるために必要な日本初の民間放射能測定室兼検診センター。皆様の温かいご支援のおかげで、まずは開設の第一歩である工事の資金を確保することができました。


はじめまして、福島県いわき市在住の鈴木薫(かおり)と申します。

震災以来、放射能に関するとりくみをしていた私は、民間でも放射能の測定ができればと考え、このプロジェクトを始めました。活動の中でお世話になった放射能の専門家や医師などの方々に、測定方法や知識を教えていただきました。いつからか、みなさまが力を貸してくれるようになっていました。そして活動を始めてからの1年間で約5,500件の放射能測定を行うことができました。

けれども、まだ足りていないことがあります。放射能測定室は医療機関ではありませんので、放射能の測定をした後に診察をしたり心身に関する相談に乗ったりすることはできません。測定の結果に問題がなくても、自身やお子さんの将来に対する不安な気持ちを拭い去れないこともあります。測定を終えた方の不安を和らげてあげたい。心身のケアを行うことはできないかと模索していました。

今回、日本初の「民間の放射能測定室兼検診センター」を作ります。これは測定から心身のケアまでを一括して行うことができる日本初の民間による施設です。放射能に不安を抱えた方に必要な施設の設立に、どうかご協力いただけないでしょうか?

放射能測定や甲状腺検診の様子を動画にまとめました。ぜひ御覧ください。




「外で遊びたい一番のさかりの時期だったんですけれども、知らない虫を見つけたり、知らないお花を見つけたりした時に、『触っちゃダメだよ』と言うのが一番辛かったです」。これは2児のママの言葉です。

「地元の親戚からもらった野菜を食べても大丈夫か」「洗濯物を外に干しても良いだろうか」「保育園の砂場は大丈夫か」「福島に残って子どもを育てるという私の決断は正しかったのか」。子育てする若いママの不安は尽きません。2015年に実施されたあるアンケートでは、福島のママの2人に1人が「子育てに不安」だと答えました。
福島のママの2人に1人が子育てに不安を持っています。

私がいるNPO法人いわき市民放射能測定室たらちねで働くスタッフのほとんどは自身が母親でもあり、同じように福島で子どもを育てることに悩みを抱えています。同じママたちの心に寄り添うために、私たちが大切にしていることがあります。それは、「漠然と考えるから不安になってしまう。知識や情報を持てば、正しく子どもたちを守ることができる」ということです。だから、測ることが大切だと思うのです。実際、たらちねで全身の放射能測定を受けて問題ないことがわかると、急に安心していろんなお話をしてくださる方もたくさんいらっしゃいます。

ある年配の方は、「孫が生まれたが、自分は被曝しているかもしれないから、孫を抱かないほうが良いのか不安だった。これからは安心して孫を抱くことができる」とおっしゃって帰られました。このように、測ることが正しく子どもを守ること、そして安心につながることを実感できる。それが無性に嬉しかったんです。
放射能測定室で一緒に測定をしてくれている方々です。


実は、たらちねでは2013年から、放射能測定に加えて、ボランティアのお医者様の力を借りて、福島県内外で不定期の甲状腺検診を始めました。これまでに、延べ8,000人以上の方が検診を受けています。

島根大学甲状腺外科教授の野宗義博先生には、「福島のみなさんのために、いつでもどこにでも行きますから。安心してください」とおっしゃっていただいています。

子どもの甲状腺検診を行っている野宗先生です。
先生方による甲状腺検診の様子をそばで見ていて、気づいたことがあります。先生の「大丈夫だよ」というひと言が、不安を抱えるママたち、子どもたちに大きな安心を与えるということです。それは、医療従事者ではない私たちにはできないことです。

子どもが被ばくしていなかった。その結果を聞くだけで安心してくれる方がいらっしゃいます。



福島県による甲状腺検診もありますが、それは2年に1回と決まっているだけでなく、放射線技師も検診を行うので、結果をその場で聞くことはできず、数週間後に書類で送られてくるのを待つしかありません。たらちねの甲状腺検診では、結果をその場で医師から直接聞くことができます。安心してその場で泣き出してしまうお母さんも珍しくなく、市民の立場に立った検診がいかに大切か、検診日のたびに気づかされています。



一方で、足りないことがあります。それは、放射能を測るだけでなく、心身の健康状態を調べ、そのケアをすることです。そこで私たちは、放射能測定室の隣に検診センターをつくって、福島に暮らすママたち、子どもたちのための心身のケアをする計画を進めています。



現在、たらちねの事務所の片隅には、測定に来たお子さんのためのキッズスペースがあります。また、お隣の事務所を借りているのは、偶然にもスタッフの旦那さんで、スペースの一部をたらちねのためにご提供いただけることになりました。この2つのスペースを合わせて、検診センターを開設する予定です。
現在のキッズスペース。奥の壁を移動してスペースを拡張し、検診センターを開設します。

検診センターでは、以下の診察内容を計画しています。

・健康相談:被曝を経験した、または思い当たる経験をした子どもや地域の人々の心身についての相談を行います。

・各種検査:すでに行っている甲状腺検診と全身の放射能測定に加えて、血液検査を行い、その結果をもとに必要であれば専門の医療機関への紹介も行います。白内障の検査のための設備も設置したいと考えています。

・交流スペース:ママたちが普段は言いにくかったりすることを語り合える場をつくり、子どもたちのための沖縄での保養に関する情報などを提供します。この検診センターの最大の特徴は、放射能測定室の隣にあるということです。 放射能測定室と検診センターが同じスペース内にあれば、全身の放射能測定を受けて疑わしい結果が出れば、その場で診察を受けることができます。あるいは、診察を受けに来た際にそばで行っている放射能測定に関心を持たれたら、後日、測定のために食べ物を持ち込んでいただくこともできるのです。
放射能測定室と検診センターを併設するのは、民間による施設としては日本初の試みです。


【設置場所】NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね事務所内
(隣接する事務所の一部を借り受けて必要スペースを確保済み)

【予定面積】15.1坪 (49.83m2)

【開設までのスケジュール】
2016年6,7月 スペース拡張工事、電気設備工事、水道設備工事
〜2017年3月 医師/看護師の確保、検査体制の確立、血液検査設備など
2017年4月  検診センター開設

【開設費用】総額1,000万円

【本プロジェクトの目標金額150万円の使途】
検診センター開設の第一歩であるスペース拡張工事、電気設備工事、水道設備工事のために使わせていただきます。

木材・新建材   339,768円
塗装工事     345,600円
住設機器設備工事   260,280円
給排水配管設備工事  406,620円
電気設備工事     146,232円
合計        1,498,500円




福島のママたちが手探りで進めてきた活動であるたらちねにとって、検診センターの開設は本当に大きなチャレンジです。それだけに、全国のみなさまからの応援は大きな力になります。福島で暮らすママの不安を和らげ、子どもたちの健康と未来を守るために、どうかみなさまのご支援をよろしくお願いいたします。


クラウドファウンディングのお申し込みは以下のリンクから。


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