2016/04/02

栃木/新年度 新たな一歩



2016年4月2日 毎日新聞 地方版
http://mainichi.jp/articles/20160402/ddl/k09/040/071000c


新年度が始まった1日、県内では被災児童支援のために転任した教諭や企業で入社式などに臨んだ新入社員らが辞令を受け取り、新たな生活へのスタートを切った。

避難児童支援で辞令 福島県から教諭2人 県教委

県教委は1日、東京電力福島第1原発事故による避難児童の支援のため、福島県から受け入れた教員2人に辞令を交付した。任期は1年で、同県から避難する児童が在籍している学校に配置する。

県教委は被災児童の心のケアなどを目的とする福島県からの教員派遣を2011年度から受け入れている。この日の辞令交付式では、冒頭で東日本大震災の犠牲者に黙とう。宇田定夫教育長から、真岡市立久下田小に赴任する八木沼英明教諭と那須塩原市立厚崎中に赴任する星英典教諭の2人に辞令が手渡された。

八木沼教諭は昨年度まで3年間、福島県田村市立都路中で勤務。同中がある都路地区は原発事故後に避難区域となり、14年4月に避難指示が解除されるまでは、同中も間借りした校舎での授業が続いていた。

八木沼教諭は「避難している子供たちは非常に元気でも、心の中には何か抱えているはず。何かの拍子にそれが表面に出てきたときなどには、福島を知る自分は力になれるのでは」と話す。八木沼教諭の専門は理科で、放射線への不安に科学的に答えるなど、自身の特性を最大限に生かそうと考えている。

都路地区は避難指示解除からこの日で丸2年を迎えた。引き留める教え子もいて後ろ髪を引かれる思いだが、3年間受け持った学年が卒業したタイミングで赴任を決断した。「こちらから福島の話をことさらにするつもりはないが、必要になった時に役立ちたい。たくさんの避難者を受け入れてもらっている栃木県にも、恩返しができたら」と抱負を語った。【高橋隆輔】

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