2016年4月4日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160404/ddl/k26/040/331000c
旧ソ連・チェルノブイリ原発事故から30年、東京電力福島第1原発事故から5年の節目となることを受け、今も続く放射能汚染や、原発について考える集会が3日、京都アスニー(京都市中京区)であった。集会には市民ら約160人が参加し、原発事故を題材にした講談や、福島から京都へ来た避難者のスピーチなどに耳を傾けた。
京都を中心に活動する市民団体などで構成する「チェルノブイリ・フクシマ京都実行委員会」の主催。
講談は、福島県いわき市出身の講談師・神田香織さんが、自身の体験や取材、被災者の手記などをもとに作った「福島の祈り」。原発事故後に関西へ避難移住した架空の母子を軸に、放射能汚染の恐怖、被災者の悲しみや怒りを情熱的に語ると、会場からはすすり泣く声も多く聞こえた。神田さんは「京都には福井県の高浜原発の再稼働問題もある。当事者意識を忘れずに原発を考えてほしい」と呼びかけた。
京田辺市の主婦、森垣郁江さん(38)は「講談は初めて聞いたが、被災地の状況が目の前に浮かぶようで衝撃的だった。2児の母として、原発には反対の立場。弱者をしっかりと助ける社会であってほしい」と話した。【礒野健一】
0 件のコメント:
コメントを投稿