2016/04/14

地場産ワラビ “復活”へ 休耕田で栽培開始 川崎の2戸/岩手

2016年4月14日 岩手日日新聞
http://www.iwanichi.co.jp/ichinoseki/12485.html

収穫は3年後に
一関市川崎町の農家が消費者に人気の高いワラビの栽培に乗り出した。転作田を活用した新たな作物の導入を進める取り組みで、初年度は道の駅かわさきを運営するドンと市かわさき協同組合(瀧澤政司理事長)の助成を得た2戸が栽培を行い、3年後の収穫と販売を目標に掲げる。

道の駅かわさきの産直コーナーでは、県内外の道の駅と連携した販売を行っており、山菜シーズンのワラビは、人気が高くタケノコと並ぶ売れ筋商品という。

東京電力福島第1原発の事故以降、市内の野生ワラビは出荷制限がされており、産直コーナーで販売されるのは秋田産がほとんど。そこで、安全に販売できるワラビの栽培を計画し、2月には講習会も開かれた。

同組合が新品種の栽培を支援するチャレンジ資金を活用し、2戸が取り組む。このうち、同町門崎字妻神の千葉薫子さん(82)は13日、家族や近所の応援を得て苗の植え付けを行った。

3年後の収穫を目標にワラビの苗を植え付ける千葉さん(右から2人目)

圃場(ほじょう)は既に放射能検査を済ませ、整地を行った休耕田。同日は5人が作業に当たり、山形の業者から取り寄せたワラビ苗130本を丁寧に植え、豊作を願った。

地下茎が伸び、収穫が見込める成園化まで3年かかるといわれ、千葉さんは「雑草に負けないよう草取りを頑張り、3年後の収穫と出荷を目指したい」と意欲を見せる。同組合も栽培に取り組む仲間づくりを進め、規模の拡大を図る考えだ。

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