2016年4月3日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160403/ddl/k14/040/115000c
福島第1原発事故による放射線被害を恐れて県内で避難生活を送る福島県の母子ら約50人が2日、在日米陸軍基地キャンプ座間(相模原市、座間市)で開かれた「桜まつり」に招待され、花見や交流を楽しんだ。
在日米軍基地で働く日本人従業員でつくる全駐留軍労働組合(全駐労)の神奈川地区本部、同さがみ野支部、県ユニセフ協会が在日米陸軍司令部に協力を呼び掛け実現した。一般開放されたこの日は県内外から大勢の来場者があり、招待された母子らは満開に咲き誇った桜に囲まれながら、昼食に用意されたピザなどを食べて花見を楽しんだ。
交流会でパスカレット司令官らと記念撮影する福島の人たち=在日米陸軍基地キャンプ座間で |
基地側と避難者家族の交流会では、在日米陸軍司令官のジェームズ・パスカレット少将が「在日米軍にとって、震災時の活動は一番大きな作戦だった」と振り返り、「みなさんはつらい思いをしたが、ぜひ乗り越えてください」と激励。座間市の遠藤三紀夫市長は「みなさんに桜まつりを楽しんでもらうことは大変うれしい。一日も早い復興を願っています」と歓迎した。
交流会では、米国の高校生たちから、招かれた子どもたちにお菓子がプレゼントされた。東日本大震災が発生した2011年末に、当時小学生だった長女と保育園児の次女を連れて福島を離れた城田春香さん(43)は「米軍のみなさんは震災時に協力してくれた身近な存在。ハイスクールの生徒とも交流でき、子どもたちに良い経験になりました」と喜んでいた。【長真一】
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