2016/04/01

乾燥・圧縮処理も推奨=指定廃棄物の稲わら-環境省

2016年4月1日 時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016040100675&g=eqa

環境省は1日、東京電力福島第1原発事故で発生した放射性物質を含む指定廃棄物の稲わらや牧草について、焼却を基本としつつ、乾燥させて圧縮した上で保管する処理方法を自治体に推奨する方針を固めた。一時保管が長期化し、屋外に積み上げられた稲わらなどが土地の有効利用を妨げている状況の改善が狙い。

指定廃棄物は放射性セシウムの濃度が1キロ当たり8000ベクレル超の下水汚泥やごみの焼却灰、稲わらなど。処分場の建設は各地で難航しており、茨城県については、現在の場所で分散して保管し続け、濃度が基準を下回ったものから段階的に処理することが決定。指定廃棄物の安全な保管、処理が重要となり、同省は過去の研究論文なども参考にさまざまな手法を検討していた。

新たに推奨する乾燥・圧縮は、これまで最適な処理方法として推奨してきた焼却と比べ、減量効果で劣るものの、処理に伴う煙が発生しないメリットがある。さらに、稲わらなど農業系の廃棄物は、保管の長期化で腐敗や悪臭発生も懸念されるが、焼却と同様の防止効果があるという。

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